えとう動物病院のきまぐれ日記

フィラリアのお話

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くんくんなんだかいいにおい…と、ポエムにむらがる猫たち。
卵とか、乳製品のにおいがすると、とりあえず確認にやってきます。
襲われるので結局立って食べないといけませんでした(u_u;)

さて、すっかり初夏の陽気になってきましたね。
台風が来たり、南のほうでは梅雨の気配がしてきていたり、
我が家でもちらほらと蚊を見かけるようになってきました。

今日は、フィラリアについてお話ししようと思います☆
少し長いですが、おつきあいください。

フィラリアは、心臓に寄生する寄生虫で、成虫は20~30cmの長さがあります。
そんな長い虫が、ワンちゃんたちの小さな心臓に入りこんだら大変ですよね。
しかも何匹も感染していることが珍しくないんです。

フィラリアに感染すると、心臓はすごく負担がかかって、最終的には心不全という状態になります。
心不全になると、疲れやすかったり、呼吸が苦しくなったり、咳が出たりして、
悪化すると命をおとす状態になってしまいます。
一度心不全の状態になると完治することはないですし、お薬を使っていっても徐々に進行してしまいます。
また、フィラリアの感染が大量だった場合、虫自体が血流をふさいでしまって、
突然死することもあります、恐いですね…

フィラリアに感染してしまったら、駆除をする必要があるでしょうが、
実は駆除するのには、体に大きな負担をかけてしまいます。
またフィラリアがいなくなったとしても、感染による心臓への負担とは一生つきあっていく必要が出てきます。

このように、フィラリアは駆虫することに危険がともなうことと、
フィラリアによる心臓のダメージが元に戻せないことから、
フィラリアに感染しないよう予防することをおすすめしているのです。

フィラリアは、蚊に刺されることでうつる寄生虫です。
フィラリアにかかっているワンちゃんの血液の中にはフィラリアの赤ちゃん(ミクロフィラリアと言います)がたくさん入っています。
蚊が吸血しているときに、ミクロフィラリアが蚊の中にとりこまれます。
そして他のワンちゃんが吸血されるときに幼虫は皮膚の中に入り込みます。
皮膚の中に入った幼虫は、成長しながら血管に入り込み、最終的には心臓内で成虫になります。

フィラリアの予防薬は、まだ皮膚や筋肉の中にいる幼虫をやっつけて、成虫が心臓に入ることを防ぎます。
蚊が出ている間に、1ヶ月に1回飲ませたり、背中につけたりするお薬
1回の注射で1年間効果が続く注射のお薬
予防が大事なだけあって、各メーカーさんから様々な形の予防薬が出ています。

ワンちゃんや飼い主さんによって、やりやすい予防の仕方は違ってくるでしょうし
住んでいる環境などで、蚊の出ている期間は違ってくるでしょう。

最近では予防が広まって、見かけることが少なくなってきたフィラリア症ですが、
当院でもちらほらとフィラリア陽性のワンちゃんに遭遇します。

元気に長生きできるように、予防を今一度確認してみましょう。

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by etoah | 2015-05-22 21:00 | 診療日誌
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